バスタードキュメンタリー 第4章 パート2
バスターその後 1978-1980(パート2)
聞き手:ジョン・カークマン
語り手:ロブ・フェンナ、ピート・リー
【本ビデオ要旨】
・思うように行かない日々で求心力を失ったバンドは、メンバーの入れ替わりが相次ぐ。
・悲しいが「バスター」という名前を捨てない限り、いつまでも過去のイメージから抜け出せないという結論を出す。
・バスターはオルタナティブ・レディオに転身する。
・リバプールのブレイディーズというパンク・クラブに出演。ポップバンド「バスター」としてでは決して出演出来得ぬクラブで、ティーンバンドというイメージを払拭した。
・ケヴィンの応募で、ロック色の強いコンテスト「バトル・オブ・ザ・バンド」に出場、優勝してしまう。ポップバンドの優勝は、観客や他の出場者には不満だったが、審査員をして「彼ら以外、このようなステージで演奏出来るバンドはいない」と言わしめた、折り紙付きの優勝だった。
・バスターデビュー30周年を迎え、バスター熱が再燃しているのは、インターネットを通して、過去の動画がたくさんの人の目に触れる機会が増えたからに他ならないだろう。
・ベストアルバム「ダイアリー」のアルバム・ジャケットの撮影場所は、今も存在する。先日、訪ねたが、ほとんど30年前当時のままで、感激した。
・イギリスでもベスト盤を出す予定。イギリスでは1枚しかアルバムが出なかったため、その後の曲をイギリスのファンのみんなにも聞いて欲しい。
・日本、ドイツ、イギリスでバスターを応援してくれるファンのみんなが新しく出るCDを聞いて楽しんでくれる事を願っている。
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バスター ドキュメンタリー 第4章 パート2
バスターその後 1978-1982
聞き手:ジョン・カークマン
語り手:ロブ・フェンナ、ピート・リー
ロブ:
みんな、ある意味、うんざりしてしまっていた。僕らは4人編成のスタイルだったけど、その後ケヴィンが抜けて、レスはドイツに行ってしまって、また帰って来た。その時、もう一人、僕らみんなと仲の良い友達が加入したんだ、ブライアン・マーフィーという奴ね。ブライアンはレスがいなくなった後、しばらくドラムを担当してたんだけど、レスが戻って来たので、パーカッション担当になったんだ。だからブライアンと一緒に写った写真もあるはずだよ。ブライアンは本当にいいドラマーだったし、一緒にいて楽しい奴だったよ。
バンドのみんなとミーティングをして、僕がこう言ったのを覚えてる、僕らは「バスター」という名前を完全に捨てなければ、イギリスで前に出て行く事は出来ないって。バスターは存在さえしなかった事にするんだ、口に出してもだめだ。悲しいけど、そうするしかなかった、もうバスターは存在しないんだって。
ジョン:
オルタナティブ・レディオに変わって行く中で、1曲もバスターの曲をやらなかったの?全く新しい曲だけ?
ロブ:
やらなかったね。やれたかもしれないけど。バスターは事実上、一晩でオルタナティブ・レディオになったんだ。写真もあると思うよ、ピート、ロブ、ケヴィン、レスが…。
ジョン:
ここにとても有名な写真があるね、メンバーが道路の真ん中にテーブルを置いて座っている…これは高速道路みたいだけど…。
ロブ:
高速道路だよ。
ピート:
高速道路さ。
ロブ:
テーブルに飲み物が置いてある写真だろ?うん、あれは高速道路なんだ。
ピート:
この写真、パルスのウェブ・サイトに載っているよね?
ロブ:
いや、知らないな。見てみようか、載ってるかもね。
ピート:
いや、パルスのウェブ・サイトに載ってるよ。
ジョン:
君たちはライブに出演することができた、バスターとしてでは出来得なかったライブに…ね。君たちはエリックス…じゃない、リバプールの*ブレイディーズのような場所で演奏したよね。
(*訳注:マシューストリートにあったパンク中心のクラブ。)
ロブ:
僕らは文字通り一からやり直さなければならなかったんだ。バスターはもう過ぎ去った事で…。
バスターが終わってしまって、ちょっとやる気をなくしてた。だって、初めからやり直すにはパワーが要るからね。そりゃ難しい事だった。
そんな中、次々とみんな他の事を見つけていったんだ。僕らは成長していて、ピートはもっと自分自身の音楽をやりたかったんだね。
ピート:
僕らはいつも良い友達だったよ、たとえ僕が自分の道を進もうと、ケヴィンが彼自身のやりたい方向へ行ったとしてもね。でも、僕はもっとコンセプトのあるアルバム作りがしたかったんだ。もっとロック色が出たような…、ジェネシスっぽいタイプの…。
ジョン:
オルタナティブ・レディオのラインナップ、君とレス、ケヴィン、デイブ・ノウルズで、また大きなコンテストに出場したね、地元の大きなラジオ局主催の…。で、優勝したんだろう?
ロブ:
面白い事に…ケヴィンがね、彼にしては珍しいんだ。あのケヴィンがコンテストに応募したんだよ。バトル・オブ・ザ・バンドっていうコンテストで、ロックのコンテストとして有名なんだ。その昔イアン・ギランだとか、ああいうロックの神様みたいな人達が審査員で、僕らなんかとても無理って感じの…。
ピート:
ロイ・ウッドとか…。
ジョン:
ロイ・ウッドに、ノディ・ホルダーに…。
ロブ:
ロイ・ウッドに、ノディに、アンジー・ボウイとかね。で、僕らも出場した。やったよ、もう何も失う物もないしさ。ピートも一緒だった。ピートは僕らの音響をやってくれたんだよね。だから、僕らは3人編成だったんだ。デイブもいたっけ…?
ジョン:
デイブ・ノウルズもいたんじゃない?
ロブ:
そうだね。で、とにかく、僕らはエンパイヤ(劇場)へ行った。そこにはたくさんのロックバンドがいてさ、そんなところにオルタナティブ・レディオが参戦したんだよ。僕らはまだポップソングを書いているようなバンドだったからね、パワフルなポップソングね。でも、優勝だよ!僕は絶対優勝なんか出来ないと思ってたんだ。優勝者のアナウンスがあった時、僕は車に荷物を積み込むのを手伝ってたくらいだったんだよ。
ジョン:
そう、君たちに優勝を伝えるために、スタッフがステージに連れ戻したんだったよね。
ロブ:
どこかビデオに写っていると思うけど、たくさんのファンや、ロックバンド達がブーイングしてるよ、だって、ポップバンドが名前を呼ばれちゃったんだから。そんな騒然とした会場を連れられて歩きながら、観客に向かってこんなことした(*2本指を立てた)なぁ…。
(*訳注:イギリスで反抗等を意味する挑発的なジェスチャー)
ジョン:
初めから、ある審査員が…誰だかは言わないけど、その人はオルタナティブ・レディオこそ優勝すべきバンドだと言っていたんだよね。こういう舞台でどう演奏すればいいか、よく分かっている唯一のバンドだと…。
--フォーリン・カントリーズ--
ロブ:
優勝は、ただただ嬉しかったよ。だって、バスターなんてバンドがこういうロックの人達と互角に戦って、彼らを打ち破る事が出来るんだって、みんなに証明できたんだから。
ジョン:
そしてオルタナティブ・レディオはその後80年代を抜け、現在まで続いているけど、この18ヶ月、バスターがまたスポットライトを浴びているね、2007年に30周年を迎えて….。
ロブ:
それはインターネットのおかげだね、ピート?
ピート:
そうだね。
ロブ:
みんながユーチューブに動画を投稿していて、そういうものを僕らも手に入れる事が出来て、僕らのサイトに載せたんだ。
* * * * * * * *
ロブ:
日本では…日本人は凄いね、だって彼らはこういうこと、上手なんだ。こういうのは日本人が思いつく事だね。こういうポスターとかが入ってる…。素晴らしいよ。これを見ると自分が歳を取ったと思い知らされてショックだね、この頃に比べるとさ…。
ピート:
みんないつかは歳をとるんだ。みんな一緒だよ。
ロブ:
でもピートが言っているように、少なくともまだ自分の髪の毛があるよね。(笑)
ジョン:
もう一枚。これで君たちはゴールド・ディスクを獲得したんだ、バスター・ライブだね。イギリスらしさが出たジャケットだね。ユニオン・ジャックが真ん中にあって良い感じだね。
ロブ:
これは僕らの初めてのイギリスツアーで録音されたんだ。これは、ニューキャッスルのストロール劇場、ホーシャムのキャピトル劇場、ロンドンのビクトリア・パレスでレコーディングされたんだよ。楽しかったな。
ピート:
楽しかったね。
ロブ:
これを聞くといつも、何故か日本で録音したんじゃないかって思ってしまうんだ。
ジョン:
そういう印象があるかもしれないね。でもこれは確か、日本に行く7ヶ月前に録音されたと…
ロブ:
これは77年に録音されたんだよ。
ジョン:
あれは1977年の3月、77年のイギリスツアーでだったね。
それから、最後のアルバム。「ダイアリー」、バスターのベスト・コレクションだね。そしてこの写真の場所はまだ実際に存在しているんだって?
ロブ:
そう、まだあるんだよ。ここからちょっと行った所にあって、僕も行って写真を撮って来たんだ。この間、日本から友達が、パシフィック・ロード・アーツ・センターであったオルタナティブ・レディオのコンサートを見に来たんだけど、彼らがこの扉のあるところに行きたいと言ったんだ。僕も30数年行った事なかったんだけどね。で、弟のアランがこの場所を見つけて、みんなで行ったんだ。奇妙な感じだったね、だって、門扉にあったこういう落書きが、まだそのまま残っているんだから。昔に戻った気がしたよ。
ジョン:
今日は君たちの昔の話を聞く事が出来て、本当に良かったよ。ちょっと辛かったかな?
ロブ:
そんなことないよ。楽しかったよ。最後に一言言いたいのは、ドイツや日本や、どこでも、バスターを覚えていてくれた人達に…、もちろん、イギリスでもね。今度イギリスでコンピレーションアルバムを出すんだ、セカンドアルバムやサードアルバムを聞いた事なかった人達のために…。だってイギリスでは発売されていないからね。で、そういうみんなに、今度新しく発売になるCDを聞いてもらって、僕らが楽しんだようにみんなも楽しんでくれるといいなと思っているよ。僕らも聞いているんだ。とってもいいよ。
ジョン:
ロブ!(握手)
ありがとう、ピート!(握手)
ピート:
ありがとう、ジョン!
--フー・トールド・ユー--
バスター ドキュメンタリー 2008
バスター:
ロブ・フェンナ
ピート・リー
ケヴィン・ロバーツ
レス・ブライアンズ
聞き手
ジョン・カークマン(Rockhead.Net)
取材・編集
パルスアート
パルス・プロダクション 2008
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